韓国でミュージカル化され大ヒットし、先日日本でも上演された作品の原作翻訳本。
1~9区で区分けされた階級社会で、最上位の1区で暮らすダーウィン・ヤングが30年前に起きたとある事件の真相を探っていくお話。徐々に明らかになる謎と、ダーウィンの父・祖父に隠された過去と運命と連鎖。
各章ごとにそれぞれの登場人物の視点に切り替わっていくので、中盤からは読者だけが全てを知っている状態で物語が進んでいくのが面白い。
結末は分かりきっているのに止められない、それを傍観するしかない恐ろしさと虚しさが悲劇好きにはたまらないと思う。
600pを超える長編小説だが一気に読み切ってしまった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年7月11日
- 読了日 : 2023年7月4日
- 本棚登録日 : 2023年6月25日
みんなの感想をみる