文庫 バスを待つ男 (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2020年4月7日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 9
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某雑誌にて新種のトラベルミステリーとして紹介されていた作品で、定年退職した元刑事が都営バスで都内を旅し、そこで遭遇した日常の謎を自分の妻に解決させるという安楽椅子探偵もの。土地勘のある場所が数多く登場するので、都内在住者としては結構楽しめる。名所巡りと謎解きがミスマッチだったり、キャラクターの人物造形が前時代的で乗り切れない部分も多々あるが、それでも「居残りサベージ」や「鬼のいる街」なんかは実に良い塩梅ではないだろうか。外勤の頃、バスを利用する機会が多かったので、バス移動の旅情感を久方ぶりに味わいたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月14日
読了日 : 2021年6月13日
本棚登録日 : 2021年6月14日

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