私は次から次へとそれを超えるものがでてくるタイプの話が
基本的には好きではないのです。
(で、さらに主人公がそれでも勝つという調子のいいストーリーは特に)
そういう意味で、
ガイア、
そして最後に暗示された謎の存在が微妙です。
これだけ長い話になるとその他の存在が必要になるだろうし、
人や組織は腐敗あるいは機能しなくなったりするのがリアルだろうし、
何者であろうと完璧であるのは非現実的
(特に第二ファウンデーション人は普通の人間であるし)。
さらに、『第二ファウンデーション』で
第二ファウンデーションに焦点を当ててしまい、
且つセルダンプランのまだ中程となれば、
やはりこういう展開にならざるを得ないんだろうな、と邪推。
しかしただの「優れた人」ではなくて根本的に異なる人種としたことで
存在の今更の表面化を納得できるものにしたこと(とりあえずは)、
そして一応前作までの謎に答える形で設定がされている点、
また続編のために謎を一つ組み込んだ点は
評価したい。
アシモフはどの程度設計してこのサーガを書き始めたんだろうなあ…。
ま、とりあえず次を読みます。
あ、ストーリーは純粋に面白いです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2009年12月14日
- 読了日 : 2009年12月14日
- 本棚登録日 : 2009年12月14日
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