猟犬の國 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年5月24日発売)
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本棚登録 : 48
感想 : 3
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「マージナル・オペレーション」がお気に入りだったので読んでみましたが…… 個人的にはダメでした。

まず、情景描写ほとんどなく、劇中の状況がまったく想像できません。読んでいても劇中何が起きているかをイメージしづらく、ただただ活字を視線でなぞっているだけの作業が苦痛でした。

そして、主人公の大目的が特にないように思われ、かつ主人公の一人称視点の描写がとても冷めていることもあって、読んでいて感情を揺さぶられることが一度もなく…… これを一言でいうなら「退屈」という言葉が最適じゃないでしょうか。

本作を読み、私が「マジ・オペ」にハマれたのは、コミカライズ版を先に読んでいたこと(小説版よりもアラタが感情を全面に出していたことと、何より「絵」があること)が大きな要因だったことを再認識しました。本作には続きがあるようですが、先に挙げた点が改善されてることが明らかになっていない限りは、手に取ることはないと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年8月15日
読了日 : 2019年8月4日
本棚登録日 : 2019年8月5日

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