マージナル・オペレーション 05 (星海社FICTIONS シ 1-5)

著者 :
  • 星海社 (2013年11月15日発売)
4.06
  • (21)
  • (27)
  • (12)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 224
感想 : 12
3

大団円のはずなのに、期待していたほど気持ちを高ぶらせてもらえていない感がずっとつきまとっていました。アラタの感情の起伏があまり現れていないのが、その要因なのかと思います。

しかしそれは、取り乱して感情的になることが不利な戦局を招くため、常に冷静であろうとする姿勢のためとも考えられます。そう思うと、まるでAIのように感情を押し殺したアラタの一人称の文体から漂う必死さに、切なさすら感じてきます。

そこは良いとして、見どころの一つであるアラタの用兵のすごさについては、前巻と同様マクロな戦局になったぶん伝わりづらくなってる気が…… また、実際にドンパチする現場から離れたところでの描写が増えたため、危険性の減退に比例して緊張感が減ってしまったことも、没入感が薄れた要因なのかも。

とりあえず、最後には戦争もジブリールとの関係もひと段落したようで、ほっとした雰囲気の漂うエピローグにちょっと安心。けれど、アラタの物語の終わりは子供達が戦争以外の手段で糧を得ていくことにあると思うので、そこに至るにはまだまだ未解決のことが多い = まだまだ物語は続くはず。

ということで、続きのお話に期待しています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年4月22日
読了日 : 2015年10月16日
本棚登録日 : 2015年10月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする