すべての幸福をその手のひらに (スターツ出版文庫)

4.22
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本棚登録 : 35
レビュー : 3
著者 :
inutoolsさん  未設定  読み終わった 

初めて手に取った出版社の本で、ラインナップやイラストから若い人、特に女性向けのレーベルという第一印象。裏表紙のあらすじを読む限り、ミステリっぽい内容のようですが、先に抱いた先入観から、恋愛要素や学校内の人間関係が中心なのだろうと思いこみつつ読み始めました。

しかし、いろんな点でその予想を覆されました。現実的な世界観の話かと思っていたら、まさかファンタジーだったとは……

作品によっては、期待していた内容と違っていると「コレじゃない!」とネガティブな感想を抱いてしまうのですが、本作ではそのような否定的な感はなく、よい意味で期待を裏切られた感のほうが強かったです。

その要因は、異能者ではない人の視点で物語を追うことができた点が大きいのかも。

偶然ではありますが、本作を読む直前に漫画「ヒカルの碁」を再読していて、そのとき「これ、佐為の存在を知らない人、例えば塔矢アキラ視点で描かれていたら、どんな印象を受けるのだろう?」と疑問を持ちまして。その直後だったため、“普通の人”視点の本作を興味を持って読むことができたのかな、と思っています。

ただ、それがなくとも志や司、瑛の必死の想いや行動は、十二分に私を感動させてくれたのではないかと思います。多分タイトルの元となっている場面――アキラがヨゴト様に願いを伝えるところ――は、アキラの強い想いが伝わり、特にグッときました。

レビュー投稿日
2019年3月22日
読了日
2018年10月12日
本棚登録日
2018年10月12日
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