南アジア 世界暴力の発信源 (光文社新書 431)

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  • 光文社 (2009年11月17日発売)
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感想 : 7
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著者は中東・イスラーム専門家。なのになぜ「南アジア」本?と疑問に思いながら読んでみると、案の定イスラーム圏のパキスタンとアフガニスタンに偏っていた。南アジアの過半数を構成するインドに関して十分な議論をせず、周辺諸国の不安定がインドにも及ぶだろう、というかなりいい加減な議論がなされている。固有名詞の使われ方を見ても、著者がインドに関する専門的知識を十分に持ち合わせていないことがわかる。書名が提示する「南アジア=世界における暴力の発信源」という命題が、本書で示されているとは言いがたい。パキスタンとアフガンの現状を手軽に理解するために役立つ本ではあると思うが、とにかく書名が悪い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年4月9日
読了日 : 2010年4月9日
本棚登録日 : 2010年4月9日

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