さてさてさんからの『森絵都さんならこの作品』という推薦で、時間ができたので覚悟と気合を持ってお取り寄せ。
すべてのクラスメイトの視点で毎日が語られる。章の最初にテーマと似顔絵イラストがあり、キャラの特徴がイメージしやすい。級友の人間関係や家族背景、心情など説明的になりすぎず惹きこまれるように物語が進んでいく。気合なんてなくても夢中になれる。思春期の独特な暗黒の時期のあまり思いだしたくないような不穏を予期する時間が丁寧に描かれている。後期も読まなくちゃ。藤田先生の水泳部勧誘が妙に気になる。
「ひだまりのような友達の色。」「何かに勝ったつもりで、何かに負けていたのかもしれない。」「子どもの世界で目立つのは危険だ。」「ずっとたしかなものなんて、この世に一個だってない。」「栄養士の先生は生徒の健康だけでなく、ときめきを大事にしてくれる。」「たとえば男子が縄文人だったら女子は弥生人、一足さきに金属器をゲットして、稲作にもトライしているみたいな。」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年12月18日
- 読了日 : 2022年12月18日
- 本棚登録日 : 2022年12月18日
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コメント 2件
さてさてさんのコメント
2022/12/18
☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/12/18