新版 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書 第 330篇)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年6月30日発売)
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本棚登録 : 120
感想 : 9

イベントで大森さんがいらしてたので、ちゃっかりサインを頂きました!
NHK短歌での解説がとてもチャーミングなのですが、実際にお会いすると小柄で物腰柔らかで、ますますファンになりました。

てのひら、いつも毎日見ていて使っているはずのに気に留めていなかった自分に気づかされる
ふとした日常に沸き起こる感情の変化だったりドキッとさせられるような男女の機微を題材にしていて、こんな風に歌に詠めたらいいなあと付箋はりはり

厳選した好きな5首
自転車のかごに駐輪場の券いつまでも放っておく日々なのに
忘れずにいることだけを過去と呼ぶコットンに瓶の口を押しあて
手花火を終えてバケツの重さかなもうこんなにも時間が重い
いつもわたしがわたしの外にいてさびしい豆腐のみずも細く逃がして
生きている間しか逢えないなどと傘でもひらくように言わないでほしい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 短歌
感想投稿日 : 2021年12月31日
読了日 : 2021年12月31日
本棚登録日 : 2021年12月31日

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コメント 2件

まことさんのコメント
2022/01/01

ベルガモットさん。
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
私も、この歌集持っています。(まだっちらっとしか見ていません)
ベルガモットさんはご本人に会われたのですね!
NHKに出ていらっしゃる方とは全然知りませんでした。
私も、今年は短歌をたくさん読みたいと思っています。
ベルガモットさんの本棚も参考にさせてくださいね。
色々、教えてください。

☆ベルガモット☆さんのコメント
2022/01/01

まことさん、
新年あけましておめでとうございます!
こちらの歌集お持ちなんですね♬
第2歌集の『カミーユ』と迷いました。
短歌の読めば読むほど味わい深い世界の沼にはまっております。
こちらこそ、まことさんの魅力的な本棚を参考にしております☆
これからもよろしくお願いいたします。

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