なみだでくずれた万里の長城――中国の民話

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  • 岩波書店 (2012年4月28日発売)
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感想 : 12

ツバメが運んできたヒョウタンの種。
そのヒョウタンから生まれた女の子。
女の子はやがて美しい娘に育ち、万里の長城の過酷な労役から
逃れた若者と結婚しますが、その晩、非情にも役人に連れ戻されて
しまいます。
やがて彼女は、夫を追って千里の旅へ。
苦労の末、万里の長城へたどりつくのですが、夫はすでに亡き人に。
彼女は嘆き悲しみ、その涙が万里の長城を崩します。
皇帝は驚き恐れ、彼女を妃に迎えようと。
彼女は皇帝に犠牲者の国葬を願い出、その葬式の時、
海へ身を投げるのです。
とても哀しいお話。
絵も秀逸です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2012年8月2日
読了日 : 2012年8月2日
本棚登録日 : 2012年7月15日

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