ゆびさきの宇宙――福島智・盲ろうを生きて (岩波現代文庫)

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著者 :
そのかさん *新書・学術書*   読み終わった 

全盲ろうの東大教授、福島智氏の半生を、朝日新聞社の記者が描いたドキュメンタリー。今まで黙殺されてきた「盲ろう」者たちに焦点を当てる。

わずか9歳の時に全盲、18歳で全盲ろうとなる。何も見えず、聞こえない。
真っ暗の宇宙にただ一人取り残される恐ろしさ。人とコミュニケーションが取れなくなる、というのはどれほど恐ろしくて辛いことだろう。

夫婦げんかのエピソードとかすき。

生きていくうえではユーモアが大切。

最後の方に丹後半島で田舎暮らしをしてる梅木好彦さんと全盲ろうの妻、久代さんがちらっと出てきてた。
ちょうどNHKのドキュメンタリー「見えず聞こえずとも〜夫婦ふたりの里山暮らし〜」を観たばかりだった。
朝から愛妻弁当を作って、仲良く朝ごはんを食べて、連ドラを触手話で通訳してもらって、旦那さんが出かければ一人で掃除も針仕事もする。お昼には旦那さんの仕事場にメールを送る。
久代さんは壮絶な人生を送ってきたはずなのに、いつもにこにこしていて天真爛漫。好彦さんが救われた、というのもわかる。
支え、支えられて生きるということ。

レビュー投稿日
2015年5月17日
読了日
2015年5月17日
本棚登録日
2015年5月17日
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