小林節教授が激怒する自民党憲法改正案。国民に愛国心を持たせ、家庭の大切さを自覚させるのは国民への説教。国会議員には国民に託されて権力を行使するという意識がなく、国民を支配する発想。立憲主義は日本人にはそぐわない、人は自由を制限することで自らの存在理由を見つけるとまで言う伊藤信太郎議員。国家の利益をそのまま己の利益にできる立場。民主党案も危険。戦後70年以上国民に受け入れられてきた憲法の内容や近代立憲主義の理念を根本的に覆そうとするのなら、そこには徹底した国民的議論の積み重ねが伴わなければならない。
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ノンフィクション(教養書等)
- 感想投稿日 : 2016年10月23日
- 読了日 : 2016年10月23日
- 本棚登録日 : 2016年10月23日
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