末枯れの花守り (角川文庫)

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本棚登録 : 113
レビュー : 11
著者 :
isamu9さん フィクション(小説等)   読み終わった 

朝顔を植うるは心寂しき人、朝ごとに開く新しい花を心待ちに、それだけを生きるよすがに、眠りの淵より這い上がる。花を愛でる人は、みなそのようなもの。散り急ぐ花。咲けば枯れるのが必定。永遠などない。それが当たり前。流れる時間の中で。移り変わるもの。儚い。一瞬の逢瀬。刹那の交わり。滅びは優しく残酷。この世の花。哀れなもの。不憫。哀れを映して花の色も冴える。咲き残った花。可憐。妖気。花に名残は尽きねども。花に想いを託す。花を愛でる気持ち。花心。生者必滅。花はなべて咲く寸前が一番傲慢で美しい。

レビュー投稿日
2016年4月14日
読了日
2016年4月14日
本棚登録日
2016年4月14日
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