デジグラフィ: デジタルは写真を殺すのか?

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  • 中央公論新社 (2004年1月1日発売)
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デジグラフィはボタン一つで消え失せてしまう消去性を持つ非物質性なデータの集積から成る。フォトグラフィでしか表現し得ない部分はどんどん少なくなっている。同時にデジグラフィはWeb上で独自の進化を遂げている(この本が書かれたのは2003年。iPhoneが出たのは2007年)。デジグラフィは新しい写真というよりも、むしろ「新しい絵画」といえる。筆と絵の具とキャンバスの代わりにコンピュータとPhotoshopのようなソフトウェアとモニターが用いられるだけ。作品を仕上げて行くプロセスは画家のそれに近い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション(教養書等)
感想投稿日 : 2017年2月6日
読了日 : 2017年2月6日
本棚登録日 : 2017年2月6日

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