とある教育イベントで著者の苫野一徳さんがご登壇されたのをきっかけに読んでみようと決意しました。
数ある書籍や論文などで「これが、これこそがよい教育だ!」と訴え続けられているなか、哲学的観点から「絶対によい教育などない」とし、多くの人たちが承認できる“よい”教育は何なのかを、一冊のなかで模索していく書です。
教育哲学に関する先人の言葉を引用しながら、現代日本の社会や教育にとって何がよいのかを順序よく丁寧に述べられています。
また重要なことがらについては、何度も繰り返し述べられているので、大変読みやすく理解しやすいです。
ただ、私自身、哲学に関しては理解に乏しいため、読んでいくなかで理解に苦しむところが多々ありました。
ともあれ、一冊を読み終えて、今ある教育論のなかではこれが一番有力な理論なのではないかと思います。
ただ、教育論や教育哲学について知識を深めていないので、それらを補った上で再読してみたいと思います。
教育に関心のある方には、読んでほしい一冊です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育学・教育論
- 感想投稿日 : 2012年9月8日
- 読了日 : 2012年9月7日
- 本棚登録日 : 2012年6月4日
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