宮大工千年の知恵: 語りつぎたい、日本の心と技と美しさ (祥伝社黄金文庫 ま 4-1)

著者 :
  • 祥伝社 (2002年10月1日発売)
3.52
  • (3)
  • (10)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 106
感想 : 8

稲葉さん所有
→12/04/22 浦野レンタル
→12/10/20 返却
→12/10/20 室岡さんレンタル

浦野レビュー--------------
宮大工が語る日本の木造建築の技術と伝統。私は日本建築フリークなもので、建築本はそこそこ読んでいるのですが、そのほとんどが学者や研究者、あるいは愛好者がまとめたものでした。そんなわけで、宮大工本人の手による本書には、たくさんの発見がありました。

たとえば、密教寺院に特有の「多宝塔」という建築があります。これは二重の塔で、1階の平面は四角形であるのに、2階は円形なので、接続部の仕上げが非常に難しいのだとか。確かにいわれてみればそうなんですけど、いままで読んだ本にはない観点で多宝塔について解説されていて、目から鱗が落ちっぱなしでした。

「建築」や「職人」といったキーワードに関心のある方に、ぜひオススメしたい1冊です。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: デザイン・建築・芸術
感想投稿日 : 2012年6月24日
本棚登録日 : 2012年6月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする