世界各国の排出取引と日本のそれとを比較して、問題点を指摘する。排出取引自体がいまだ確立された制度とは言えず、加えて複雑であるがために本の内容も複雑になってくる。読むのに一苦労を要するため図解があれば嬉しい。
日本の排出取引は主に経団連の自主計画に基づいたものであるがため、強い規制をすることができず、本書に示してある通り、抜け穴もある。EUやアメリカが徐々に試験を通して排出取引の輪郭を描き始めているのに対し、日本の出遅れ感は否めない。
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- 感想投稿日 : 2012年9月30日
- 読了日 : 2012年9月30日
- 本棚登録日 : 2012年9月30日
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