海将伝 (角川文庫 な 26-10)

著者 :
  • KADOKAWA (2000年8月1日発売)
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感想 : 6
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土佐出身の島村速雄の物語である。土佐出身で第1号の元帥となった速雄だが、その性格は、おだやかで、母親思いで、軍功を他人に譲り、面倒見の良い、上司として非常に魅力的であったのだろうと思う。

東郷平八郎連合艦隊司令長官の参謀として旅順戦、バルチック艦隊との決戦などを指揮してきた。部下には秋山真之も従え、勝てるはずのなかった対露戦を見事に勝利に導いた。

生涯、自らの武功を語ることなく、日本の美意識である謙譲精神に富んだ速雄の生涯、生き方には見習わなければならない部分がたくさんある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2015年4月18日
読了日 : 2015年4月18日
本棚登録日 : 2015年4月18日

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