凍 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1616
レビュー : 245
著者 :
いたたくさん その他史記   読み終わった 

山岳小説というと、新田次郎を思い出すが、本著者のものも中々おもしろかった。 山野井夫妻のギャチュンカン登頂記だが、夫の泰史のストイックさと妻の妙子の楽天家さがなんとも言えず本書の味を出している。著者も、変に美談として泰史を書くのではなく、生きて帰ることに必死になり、妻をおいてけぼりにしてしまった泰史のことや、それを特に根に持つことなく追い付いてくる妙子のことを正直にかいている。 最後に、指を凍傷で失った泰史にお見舞いに来た、親戚の子供が、なぜ無いのか聞いたときの泰史のコメントが、おもしろかった。山で食べ物がなくて食べちゃった、と。

レビュー投稿日
2019年7月20日
読了日
2019年7月20日
本棚登録日
2019年7月20日
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