いつの日も泉は湧いている

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本棚登録 : 45
レビュー : 7
著者 :
itohtrickさん  未設定  読み終わった 

1969年、僕の知らない高校紛争があった時代

ケータイもwebもコピー機もなく唯一「人」がネットワークだった時代に高校生達は大学生と同じように自分で考え、自分の体を使って行動した

行動することで傷つき
痛みとともに何かを失い

その後大人になっていった人生の時間の中でもさらに何かが奪われ失われてゆく人生

彼らがその何かを失いながらも傷つき痛みと哀しみを抱え戦った最も輝いて生きた時代とその後の人生…そして訪れる大切な人の死

想いとともに枯れることなく決して忘れないという祈りと願いのような気がした

この小説で描かれた10年後に、自分は制服のない自由な公立高校に当たり前のように入学し、その後、新人類と呼ばれバブル期を迎えた

10年前の小説の時代は全く知らなかった

制服もなく、パーマもヒゲも麻雀もパチンコも最初から当たり前に自由だった僕の高校時代は

自由は当たり前でも最初からあったわけでもなく当時の高校生達が勝ち取ってくれたものだった

僕は知らなかった10年を知ることができた

その時代を過ごした世代だけではなく、知らない世代にも読んで欲しい素晴らしい小説

レビュー投稿日
2013年12月17日
読了日
2013年12月17日
本棚登録日
2013年12月17日
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