真理の在処、仏のヴァリエーション、曼荼羅の見方、修行の方法、等を解説しながら、密教の基本的な考え方をくりかえし理解させようとしている。「真理は自分の中にある。大日如来は人を真実に導くため諸仏に姿を変える。そして大日如来は真理そのものの象徴である」。そう言葉で説明されてもなかなかピンとこないが、仏や曼荼羅の話を通して語られれば、それが具体的な像を結んでくる。本の体裁からは月並みなガイドブックという印象を受けたが、内容は予想を裏切る良書だと思った。密教寺院を訪れる際には再読したいと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2012年5月5日
- 読了日 : 2012年5月5日
- 本棚登録日 : 2012年5月5日
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