
仏教的な考え方とはどういうことか、それを生活に活かすことでどんなよいことがあるか。著者は、現代思想や時事的トピックをひきながら縦横に語っている。体系的な説明ではないが、著者の立ち位置は定まっており、その姿勢を学ぶことが、雑多に枝葉を拡げた仏教思想・仏教文化を見渡す際に役立つ。悟りとは?悟った後は?大乗仏教と上座部仏教の違いは?ブッダの思想と浄土思想や念仏との関係は?などなど、仏教についてはもやもした疑問が尽きないが、この本はそうした疑問を自分なりに整理するのに役立つ。哲学や心理学の方面から仏教に関心を持つ向きには、よい入門書であるように思う。
- レビュー投稿日
- 2012年12月30日
- 読了日
- 2012年12月29日
- 本棚登録日
- 2012年12月30日
『いきなりはじめる仏教生活 (木星叢書)』のレビューへのコメント
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