アルタイの片隅で

  • インターブックス (2021年10月5日発売)
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感想 : 9
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著者20歳前後の身辺雑記。訳文であっても、まだ文章が小慣れていないのがわかる。ただ本書が貴重なのは、ゴビ砂漠あたりで遊牧民相手の雑貨商を営む漢族一家の少女の身辺雑記である点だ。国家の政策により定住化が強制されつつある遊牧民の、それ以前の暮らしぶりや、彼らを相手に商売を営む漢人の生態が等身大で描かれており、その地の人々の生活のあり様をリアルにイメージさせてくれる。老若男女様々な人々、そして子羊・犬・ニワトリ・金魚などの動物たちのことが、一つひとつ愛情を持って描かれている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2022年3月29日
読了日 : 2022年3月29日
本棚登録日 : 2021年12月18日

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