すっかり伊藤礼にはまっている。。。
碁の前は、いや、碁の途中にも?猟をしていたのか!と驚いてしまう。
伊藤整の「日本文学盛衰史」は途中で挫折したが、このままでは、礼さんが書いた伊藤整の評伝まで読んでしまいそうな勢いだ。
いや、その前に、チャタレイ婦人か。いや、こぐこぐ自転車か。
ともあれ、狩猟を辞めてから、狩猟について回顧して書かれたエッセイ。猟犬との交流や、マタギとの交流。生き物との駆け引きが描かれているのだが、視点がチャーミングで面白い。
もちろん、血は流れるし、生き物は死ぬのだけれど。征服みたいな視点は皆無だ。むしろ、このエッセイを読むと人間が生態系の一部であることがわかる。おおげさにいえば。
けれど、礼さんが狩猟を辞めたのは、獲物がいなくなったから、つまりは、生態系が崩壊したからで、それがいまから20年ほど前。
かなしくなる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2011年12月14日
- 読了日 : 2011年12月14日
- 本棚登録日 : 2011年12月14日
みんなの感想をみる