ナイチンゲールの沈黙

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本棚登録 : 4599
レビュー : 676
著者 :
johnさん  未設定  読み終わった 

バチスタシリーズ第2弾。
小児科病棟での事件に、再びあの名コンビが挑む。

田口白鳥ペアが完成された後半から、
やっとエンジンが掛かり始めたという印象。
前作で好きだった白鳥との掛け合いも、
今回はその相手が少なく、なんだか物足りない。

ただ、シリーズの縦軸に、桜宮巖雄や速水晃一など、
田口白鳥ペア以外の人物が絡むのは嬉しかった。

今回のベストシーンは、
白鳥vsアツシの圧倒的実力差による言い争い。
5歳児を相手にも、緩めることのない白鳥の論破は、
バッカス・シトロン星人から義眼の告白まで..
白鳥に果敢に噛み付くアツシの姿がとても愛おしい。

一方、ミステリー部分は、
容疑者Xの献身 のような展開を見せつつも、
決定的に違うラストを迎える。

正当防衛とはいえ、殺人を犯した上、
その罪を誰かに背負ってもらったにも関わらず、
小夜は、罪を告白する時も美しすぎる。
「これからは瑞人くんのためだけに歌う。」
この幕引きが、読後の違和感なのかもしれない。

歌声だけで鮮明なイメージを
人々に喚起されるほどの力があるのなら、
瑞人たちの網膜芽腫も治せるくらいの
ミラクルを起こせてもいいのではと思った。
そのほうが、同じフィクションでも、気持ちがいい。

レビュー投稿日
2019年2月22日
読了日
2019年2月18日
本棚登録日
2019年2月3日
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