なぜか二枚カバー。
佐藤さんの顔を全面に出したほうが売れるだろうっていう、マーケティング的な理由からだろうと、そんなことも推測してみた。
元外務省主任分析官で、在ロシア連邦日本大使館に勤務。偽計業務妨害で逮捕された佐藤優さんの著書はたくさんあるけど、この顔は一度見たら忘れないと思う。いい意味で。
佐藤さんの言う「ズルさ」とは、悪い意味のそれではなく、賢いとか、創意工夫するとか、すばしっこいとかいう意味をもつもので、言葉の使い方や言い回し、お酒とのつき合い方や上司との接し方が書かれてあった。
内容は、本業と違う収入源をもって、心に余裕を持たせたり、仕事とは別のグループにも属して、違う人間関係を楽しもうっていうことは共感できるけど、期待した「ズルさ」とは少しちがってたかなと感じた。
規律正しく、違ったことには必ず物申す、毎日一生懸命っていうのも素晴らしいけど、それだけでは疲れてしまって息切れして、自分の理想とすることは何一つ達成できないっていうことにもなりかねない。
スポーツでも、教科書通り、基本に忠実なプレイより、どこかズル賢いようなプレイのほうが「巧い」と表現されることもある。
人生の中に「ズルさ」を加えてみるのもいいと感じた。
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- 感想投稿日 : 2015年1月18日
- 読了日 : 2015年1月18日
- 本棚登録日 : 2015年1月18日
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