志賀直哉の「流行感冒」が一番好きだ。
読みやすく、感情移入しやすい。
やりすぎなほど、病気を警戒する様子や、石に対する猜疑心が、とてもすんなりと感じられた。
終わり方もよかった。
「置土産」も、とても楽しく読めた。
如燕の飄々とした感じが印象的だ。
もちろん、身近にいると、相手をするのが大変だけれど、魅力的な人物だ。
病床で教える猫の演技の描写も、比較的さっぱりと描いているけれど、目の前で繰り広げられているかのような臨場感を持って読めた。
楽しかった。
「秋日和」は、ちょっと読みにくかった。
題材も、それほど興味をそそられなかった。
男が描く女の物語って、ちょっと違和感が残ることが多い気がする。
そんな、ちょっとした違和感を感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
9・文学
- 感想投稿日 : 2014年2月17日
- 読了日 : 2014年2月17日
- 本棚登録日 : 2014年1月24日
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