(004)秋 (百年文庫)

  • ポプラ社 (2010年10月13日発売)
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本棚登録 : 156
感想 : 36
3

志賀直哉の「流行感冒」が一番好きだ。
読みやすく、感情移入しやすい。
やりすぎなほど、病気を警戒する様子や、石に対する猜疑心が、とてもすんなりと感じられた。
終わり方もよかった。

「置土産」も、とても楽しく読めた。
如燕の飄々とした感じが印象的だ。
もちろん、身近にいると、相手をするのが大変だけれど、魅力的な人物だ。
病床で教える猫の演技の描写も、比較的さっぱりと描いているけれど、目の前で繰り広げられているかのような臨場感を持って読めた。
楽しかった。

「秋日和」は、ちょっと読みにくかった。
題材も、それほど興味をそそられなかった。
男が描く女の物語って、ちょっと違和感が残ることが多い気がする。
そんな、ちょっとした違和感を感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9・文学
感想投稿日 : 2014年2月17日
読了日 : 2014年2月17日
本棚登録日 : 2014年1月24日

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