「太陽の季節」
軽薄な若者たち。
未熟で、刹那的で、責任ということを学ばずに体だけ大きくなった子供。
そんな登場人物たちに見えた。
親に金はあっても、育ちが悪かったんだな、と思ってしまった。
竜哉たちの暴力性は、アウトローに対し今よりゆるかったであろう当時の社会を感じさせる。
日本も、だいぶ変わった。
竜哉の英子に対する征服欲・ゆがんだ甘えは、精神的暴力でしかない。
DVをする男の心情は、こんな感じなのだろうな、と思いながら読んだ。
面白い手触りの作品だと思った。
愚かさと純粋さが絶妙に入り混じっていたように感じた。

「処刑の部屋」
怖くて痛くて、読んでいられない。
椅子に縛られてリンチを受けているところで、断念。

「完全な遊戯」
ただただ、ひどい。
残酷で身勝手な話でしかない。
これも一つの人間の形なのだろう。
教育やモラル、情緒を欠いた人間とは、実に恐ろしい。

「ファンキー・ジャンプ」
曲にのせるイメージで、奏者の心を描いていく。
曲のタイトルと、巡っていく思考の間から、時々音楽が聞こえてくるかようにイメージできる瞬間もあった。
しかし、随分荒々しい、曲調の変化に富んだ音楽であったろうと思える。
芸術と狂気は、背中合わせなのだろうか?

「乾いた花」
冴子の美しさ・妖しさが瞼の裏に浮かぶような思いがする。
若い冴子に魅かれる男の気持ちも、よく伝わってくる。
冴子がいうように、この男がなんだかまともなように見える。
より狂ったもの・冷たいもの・危ないものに引き寄せられていく冴子の姿に、悲壮感は一切ない。
彼女の結末も自然に受け入れられ、逆に死ねてよかったかのように思えてしまう読後感が、不思議だ。

2025年3月13日

読書状況 読み終わった [2025年3月11日]
カテゴリ 9・文学

書き出しが苦手な文体だった。
変に幼児語に寄せた表現が鼻について。
英文の方が気持ちよく読めるなぁ、と思いながら読み進んだ。
中盤以降、物語に引き込まれる感じがして、最後は泣いた。
いい話だな、と思った次の瞬間、西野の気どった写真が目に入って、ちょっと嫌な気持ちに(笑)
気どってるのは苦手だ。

絵の細部が面白くて、細かくて、それが楽しかった。

2025年3月8日

読書状況 読み終わった [2025年3月8日]

和訳本は読みにくいことが多いけれど、この本も然り。
エクササイズも、中にはやり方もわかりにくいものもある。
その他の内容も、納得のいかない点もある。

ナチュラルチーズはいいけれど、ミルクはダメだとされていたり。
調整乳のことをミルクと標記しているのだろうか?

要は、糖質を摂りすぎるな、食べ物に対する自分の体の反応を意識してみろ、ということだろう。

故障についての部分が参考になったけれど、それ以外は私にはあまり響かなかった。
靴について、クッションが走力を吸収してしまう感覚は体で感じ学んできたので、この本のいいたいことは分かる。
音楽についても、私は音楽を聴きながら走るとうまく走れないので、この本が言っていることは理解できる。
5年以上もワラーチで走っているからか、いろいろわかる一方、いまいち目新しい発見がない。

キックスクーターの有用性は、未体験なので気になるけれど、片足ばかり筋力がつきがちになる、といったことはおこらないのだろうか?

2025年1月30日

読書状況 読み終わった [2025年3月4日]
カテゴリ 780・スポーツ

本をもっともっと読みたい。
そんな気持ちになった。
時代背景と共に語られているので、わかりやすく、興味が掻き立てられた。

2025年3月1日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2025年3月1日]
カテゴリ 9・文学

これ、どこが面白いんだろう。
浅くてしゃびしゃびの中身。
私にとっては、文章として読める。くらいの作品。

2025年2月28日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2025年2月28日]
カテゴリ 9・文学

最後はきれいにまとまった。

2025年2月23日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2025年2月23日]
カテゴリ 9・文学

かわいいイラストと、簡潔な紹介が楽しかった。
もっとつっこんで知りたい、と思うことも沢山だった。
面白かった。

2025年2月6日

ネタバレ

好感が持てる、昔のお医者さんと言った感じの本。
「はじめに」から素晴らしい。
ランニング障害を治すのは、ランナー自身です。
治療計画は自分でたててください。

自分の体を観察して、様子を見たり、運動強度を下げたり、休んだり、そういったことで不調は改善する。
私もそう思うし、たいていのことはこれで治っていく。
判断するための、体の仕組みについての助言がこの本の役割。

わかりやすかった。

なんでもかんでも病院に行け、という昨今の風潮より、よっぽどいいし、正直な本だと思った。

2025年2月4日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2025年2月5日]
カテゴリ 780・スポーツ

自動車の提携の話から油田開発の話へ。
どちらも、やっぱり波乱。

秋津千里との関係もすっきりしない。
応援したい気持ちもわかない。
商社にいることによって、壱岐が汚れてきているように見える。

2025年2月4日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2025年2月4日]
カテゴリ 9・文学

「不毛地帯2」
21章 月光まで
社内外での複雑な人間関係がおもしろい。
しかし、登場人物が増えてきて、混乱してしまうこともあった。
妻との最後のシーンは、きついなあ、と思った。
あれは、救いのない心の傷になる。

2025年1月7日

読書状況 読み終わった [2025年1月17日]
カテゴリ 9・文学

「不毛地帯1」
13章まで。
ソ連の収容所の場面が恐ろしく、読むのに時間がかかった。
特に、日本人同士の吊し上げは、狂気だ。
そう思う一方、日本人ならやるだろうな、とも強く思った。
自らの死をもって何かを繋いでいく、という極限状態がいくつも描かれていた。
恐ろしい。
ここに描かれた弱さも強さ狂気も真摯さも、どれひとつ他人ごとではなく、全て私自身の中に持っている要素なのだ、と思う。
極限状態で、どの要素が出て来るのか。
わかりたくも想像したくもないような気持になる。

2024年12月27日

読書状況 読み終わった [2025年1月7日]
カテゴリ 9・文学

読みだして、なんとなく、伊藤まさこという人のひねた個性が鼻につく感じがした。
ずいぶんと自分に自信があって、それが固まって、融通が利かない年齢になっている。
そんな感じが伝わってきた。
もちろん、いろんな蓄積があり、経験があり、それによって磨き固められた個性なのだろうけれど、なんとなく、私にとっては面白みが薄くて幅が狭い人のように感じてしまった。
私とはちがうベクトルの人なのだろうと思う。
この人を支持する人たちとは、好きなものが違うのだろうと思う。

ええ歳して、一体何を気どっとんのや、とか、読んでてつい思ってしまったもん。
わりとゆっとること、ぺらぺらやぞ。とか。

ああ、気どるのがこの人の職業か。
そっか。

2024年12月26日

読書状況 読み終わった [2024年12月26日]

楽しい本だった。
笑いながら気楽に読めた。
読んだ後、なんだかちょっと元気になるような、世の中を笑って見回せそうになるような、そんな感じがした。
仲の良い友達と話して盛り上がった後のような。

しかし、きよこの食べ物は、なかなか強烈やな。

2024年12月26日

読書状況 読み終わった [2024年12月26日]
カテゴリ 9・文学

知らなかった食べ物が沢山で、旅行に行ったら買いたいものが増えた。

2024年12月21日

読書状況 読み終わった [2024年12月21日]
カテゴリ 596・料理・食

魅力的なY字路が掲載されていた。
行ってみたいと思った。
都市の形成によって生まれるY字路についての説明は、読んでいてちょっとわかりにくいところもあったけれど、言いたいことはだいたい伝わってきた。
今後、町を走っていて、Y字路を見かけたときの見方が、少し変わるような予感がする。

2024年12月16日

読書状況 読み終わった [2024年12月16日]
カテゴリ 2・歴史・地理

話が長く、くどい印象。
しかし、参考になった。
有酸素運動の土台をしっかり築いてからスピードの練習をするということをもっと意識しようと思った。
一年を通した計画を、もう一度見直してみようと思う。

2024年12月9日

読書状況 読み終わった [2024年12月13日]
カテゴリ 780・スポーツ

すれ違うあたりがリアル。
最後は綺麗にまとまっている。
親というものの理不尽さや身勝手さ、まとわりつく関係がどうしようもなく重たく、気持ち悪く、描かれていた。

何かを切り捨てて進む瞬間。
ゆずれないものをつかむときに負う傷。
ここに描かれているそれは、本当だと思う。
そんな覚悟のいる瞬間が、人生にはある。

面白かった。

2024年12月9日

読書状況 読み終わった [2024年12月9日]
カテゴリ 9・文学

参考になった。
特に、レース直前の過ごし方の例が興味深かった。
やり過ぎず、やらなすぎずがどのくらいか、自分でも探っていきたい。

種目ごとの勝負のかけかたも、想像はしていたが、興味深かった。

筋肥大をせずに必要な筋力をつけるにはどうしたらいいのか、いつも筋トレを迷ってしまう。
バウンディングやプライオメトリックトレーニングを重視していきたい。

2024年12月5日

読書状況 読み終わった [2024年12月5日]
カテゴリ 780・スポーツ

涙がでる。
子育てをしてきた人で、この本が響かない人なんているだろうか。

しかし、私はたりている。
めいいっぱいやったから。
それだけは、少し違う。

2024年11月26日

読書状況 読み終わった [2024年12月5日]

ずっと笑って読めた。
楽しい友だちの話を聞いている感覚。
軽くて気楽で、明るい気持ちになれる本だった。

2024年12月1日

読書状況 読み終わった [2024年12月1日]
カテゴリ 9・文学

おかしな部分がいくつもある。
これが本当なら、どうかしている。
一番の違和感は、中学生を合宿所に送る場面。
そんなことしてはいけないし、大人としてありえない。

ずいぶん勝手で即時的な感情に流される人間だ、とも思う。
自分の感情ばかり優先している。
他者の立場に立ってものを考える能力が弱い。
うじうじして、自分からは何もしない気持ち悪さ。
すっきりしない人間。
私は、こんな人とは関わりあいたくない。

2024年11月25日

読書状況 読み終わった [2024年11月25日]
カテゴリ 9・文学

タイトルの「脳疲労」の話というよりは、「頭皮マッサージ」の話についての本だった。
ちょっと偏った本だと思った。

2024年11月24日

だいたいは知っていることだった。
経口補水液状のものをランニングの給水として持って行っているので、その配分を確認するために参考にした。
あっさりと読める。
自分に必要な知識を抜き出しやすい本だと感じた。

【memo】
・脱水症になると、体が痛くなる。
痛みの感覚が過敏になる。
・牛乳や、アミノ酸入りのスポーツドリンクは、体温を上げてしまう。

2024年11月21日

書店員さんって、こんなに本を紹介してくれるのか?と。
私も本屋で少しバイトをしたことがあるけれど、漠然とした問い合わせは少なかった気がする。
明確な本の問い合わせがほとんどだった。
本屋や町の規模によるのかもしれないけれど。

ブックガイド、とまではいかないけれど、本を紹介する本だった。
読んでみたい本が増えた。

2024年11月21日

読書状況 読み終わった [2024年11月21日]
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