主人公の少年がもつ特殊な能力。
それは現実世界の私たちも持っているものだと思います。
私たちが口にする言葉や書き出す文字は、意識するしないに関わらず
周りの誰かや時に自分を縛ることがあります。
例えば夢を諦めさせたり、人間不信に陥らせたり、自己不信に陥らせたり。
言葉は簡単に人を傷つけることが出来る。
だからこそ大切にしなければいけない。
そんなメッセージを感じたような気がしました。
物語りとしては最後の意表をつく展開に驚き、そして改めて考えさせられました。
「自分の中に何が正しいかをきちんと用意して持っている」かどうか。
自分にとって大事なものは何なのか。目の前のことはどの程度大切なものなのか。
分かれ道を目の前にしたときに、照らし合わせる信念(メジャースプーン)は
大人になった今、決して失うことが出来ない、自分が自分である為に必要なもの。
少年が突きつけるテーマに思わず考えさせられます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・文学
- 感想投稿日 : 2013年5月24日
- 読了日 : 2013年5月24日
- 本棚登録日 : 2013年5月24日
みんなの感想をみる