人が人と本気で向き合うこと、想い合うことの大切さや強さが身に染みる一方で、今まで本気で人と向き合ったことがほとんどない自分が少し恥ずかしくなります。
失って初めて気づく大切なもの。誰しもが一度は経験したことがある思いではないでしょうか。「雪の降る道」では、そんな過去を思い出しましたが、目の前のこと・もの・人を大切にするという経験から得たはずの教訓が活かしきれていない現実に反省するばかりでした。
辻村作品の特徴でもある心の黒い部分のリアルな描写に嫌悪と共感を抱きながら、そこに惹きこまれていくような短編集です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・文学
- 感想投稿日 : 2013年5月28日
- 読了日 : 2013年5月28日
- 本棚登録日 : 2013年5月28日
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