シンペーとキヨコと高野の3人の組み合わせで様々なテーマを見せてくれます。
イジメ、友情、恋愛、コミュニケーション、心の傷。
聞きたい、知りたい、でも聞けない。聞いて欲しい、聞いて欲しくない、でも知って欲しい。。
優しさがあるからこそ、傷を知っているからこそ、出来ないもどかしさを感じることもある。
大なり小なり闇というか暗い部分を持っている人は多いと思う。
その断片を知ってしまったら、全体を知りたくなってしまう。そして自分のそれも心の奥では知ってほしいと願っている。そういう自分がいるということを私は知っています。だからなのか、最後がハッピーエンド(だと思う)なのに、切なさでいっぱいの読後感でした。
大きなインパクトはないですが、この著者のセンスはとても好き。「プールの底に眠る」も良かったし。次作以降も楽しみです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・文学
- 感想投稿日 : 2013年4月21日
- 読了日 : 2013年4月21日
- 本棚登録日 : 2013年4月14日
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