落陽

著者 :
  • 祥伝社 (2016年7月12日発売)
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本棚登録 : 375
感想 : 62
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朝井まかてさん、前読んだのもたしか植物が関係していたけど、お好きなのかな。
淡々と読んでいって、明治天皇について語られた思い出に、ぐわっと泣いた。だってあまりに「人間」らしいから。
150年先のために森をつくる、その途方もないドラマの入り口部分を切り取った作品。どんな状態からどんな木を植えていくのか、疎い私は植物の種類を聞いてもうまく想像できないので、こういうのは映像でみてみたい。

江戸時代の「お殿様」とか、維新後は皇室の方々、私たちは何かおおきな存在がいつもそこにあって見ていてくれると信じている、そうじゃないと不安になる。個人的に宗教は好きじゃないけど、名前が違うだけで始まりは似たようなものなのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(日本)時代もの
感想投稿日 : 2017年12月29日
読了日 : 2017年12月29日
本棚登録日 : 2017年12月29日

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