ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

3.63
  • (44)
  • (78)
  • (116)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 602
レビュー : 77
izooさん アガサ・クリスティー   読み終わった 

これは凄まじく面白い。
今まで、ポアロシリーズの中では
「オリエント急行の殺人」が一番好きだったが、
ここに来て一気に本作品がトップに躍り出た。

なんでここまで面白いのか要因を考えてみると、
出てくる人物のキャラが強烈過ぎる。

なんといっても殺された人物のキャラ設定が良い。
悪魔的容貌を持つ評判の悪い金持ち。
この男がポアロ氏と偶然出会った時に、
とんでもないことを思いついてしまうわけである。

「4人の殺人経験者(警察や社会の目を誤魔化し
見事逃げ切った犯罪者)と4人の探偵役(警察関係者や、
犯罪や推理に関わる職業についている人間)を呼んで
パーテイを開こう。」

なんて悪趣味な...。
そうしたら何も起こらないわけがない。
楽しい会話をしながらの美味しい食事も済み、
奇妙なパーティの出席者達が
トランプのブリッジに興じている間、
一人その輪から外れて暖炉でくつろいでいた、
「悪趣味な金持ち」がいつの間にか殺されてしまった。

さあ、探偵組は捜査開始。
各自がそれぞれの方法で真実に近づいていこうとするが、
そんな中でポアロは、「ブリッジの得点表」に目をつける。
彼はこの得点表を元にして、
どのような方法で事件を解決していくのであろうか?

「派手な仕掛け」もない犯罪だが、
「派手な人物」がご馳走である。

日本ではあまり馴染みのないブリッジってトランプゲームを
知らない人でも大変楽しんで読む事の出来る作品かと思う。
ポアロファンの方はもちろん、
クリステイーファン、ミステリーファンの方はぜひ一読を!

レビュー投稿日
2009年3月4日
読了日
2005年9月15日
本棚登録日
2009年3月4日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリス...』のレビューをもっとみる

『ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

再読情報 [1回]

  • 2008年9月15日

    何度読んでも面白いものは面白い!

いいね!してくれた人

ツイートする