少女は卒業しない (集英社文庫)

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本棚登録 : 1459
レビュー : 133
著者 :
相沢泉見さん  未設定  読み終わった 

取り壊しが決まっている高校で最後の卒業式を迎える少女七人の、それぞれの別れの思いを描いた連作短編集。
朝井リョウ作品の中では一番好き。

・エンドロールが始まる
司書の男性教師に思いを伝えられないまま卒業の日を迎えた作田さんが、先生と最後のやり取りをする。

・屋上は青
立ち入り禁止の屋上で、式が始まる前に幼馴染二人が会話している。
一人は孝子。もう一人派彼女の幼馴染の尚輝。実は尚輝は高校を中退し、芸能活動の道を進み始めている。優等生の孝子は尚輝の生き方と、これから大学に進もうとしている自分の生き方を考える。

・在校生代表
女子バスケット部の2年生のエースで生徒会にも属する亜弓が、3年生に向けて檀上で読み上げた言葉がそのまま書かれている。

・寺田の足の甲はキャベツ
バスケ部に所属していた三年の男女。
卒業式のこの日、彼女は自ら別れを切り出す。

・四拍子をもう一度
卒業式のあとに体育館で行われる卒業ライブ。
トリを飾るのは校内で一番人気のビジュアル系バンドだが、彼らが使う衣装やメイク道具が出番直前になって紛失してしまった。誰が隠したのか?

・ふたりの背景
卒業ライブの行なわれている体育館には行かず、美術室に来た美術部の二人。
あすかは卒業後、父の転勤でアメリカへ行くことになっている。正道くんは、地元のパン屋に就職が決まっている。
正道くんが、いわゆる特別支援級の生徒。帰国子女として途中編入してきたあすかは、正直くんとどこか心が通う感じを抱いていた。

・夜明けの中心
明日から取り壊しが始まる校舎に忍び込んだ男女2人。
二人は示し合わせてきたわけではなく、ここにはいない一人のことを思って同じ行動を取った結果、顔を合わせることになった。
ホラー少し混じった感じ。

レビュー投稿日
2015年4月23日
読了日
2015年4月23日
本棚登録日
2015年4月23日
2
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