光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

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本棚登録 : 10463
レビュー : 1278
著者 :
相沢泉見さん  未設定  読み終わった 

『きみが見つける物語 スクール編』というアンソロに冒頭の『大きな引き出し』が載っていて、雰囲気だけは知っていました。
あらすじを見ると超能力者たちがどうのと書いてあるし、タイトルからするとスターウォーズみたいなSFを予見させるんですけど、和風の、ほっこりかつずっしりする話でした。

表題作の『光の帝国』は、中でも重厚感があってとても良かった。戦争の悲惨な感じ、その頃の人が抱えている闇がこれでもかと書かれていました。
だいたい和のテイストなんですけど、『オセロ・ゲーム』と『歴史の時間』は、何というか西洋のSF感。理系を駆使した感じがするというか(理系のワードなんてちっとも出てこないんですけど)。
オセロ・ゲームの方は完璧にサイキックバトルですね。ここに出てくる人たちだけの続編があるようなので機会があれば読んでみたい。
歴史の時間は、宇宙が誕生してから云々…みたいな悠久の時間を感じさせる不思議な話。亜希子の話は、あとに出てくる『黒い塔』に続きます。

短い話が集まって一つの話になっているのでとても読みやすい。それぞれの断片が合わさり、ぴったりするのは、伊坂幸太郎みたいなあの感じというか。
その、合わさってくるところに唸らされます。

レビュー投稿日
2017年2月21日
読了日
2017年2月10日
本棚登録日
2017年2月21日
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