プライベート・ジムナスティックス (2) (ディアプラス・コミックス)

  • 新書館 (2002年3月30日発売)
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本棚登録 : 174
感想 : 19
5

また2巻だけ画像あり。
全3巻。3巻が辞書のように分厚いです。

藤さん作品の中では珍しいくらい、恋愛モノ恋愛モノしてる。
基盤にあるのが基本ずっと恋愛。
なんだけど、恋愛マンガでよくここまで繊細に葛藤させられるねってくらい主人公が悩む悩む悩む。
気持ちは分かるし、主人公の真面目さはとても日本人的で、共感しやすいんだけど、そこまで描くかっつーくらい、悩む悩む悩む。

そんなにすごい事件なんかが起こるわけじゃないから、とても些細なことで悩んだり、とても根源的なことで悩んだり、そう、恋愛マンガじゃこういうとこの悩みはスルーするんじゃない?ってくらい、悩む。
そこが綺麗に分かりやすく描ける位、人物の背景、各々の価値観の原点がしっかりしてて、好き。

だから、しんどいときに読むとホントしんどい。
主人公はそこまで言うほどネガティブじゃないけど、ふとした隙に陥る軽いネガティブさをこれでもかってくらい丁寧に拾うから、ダウナーが伝わってきちゃう。

重さはあるけど、暗い話じゃないから、しばらく読んでないとなんとなくホライズンや霊山より読みやすかった気がして、うっかり手に取ると、自分のメンタル次第ではすごい落ち込んだり、励まされたり。

甘夏に共感しながら読むと、セラにはちょっとイラっとすることもある。
セラに共感する人はきっと逆なんだろうな。

最後の方読みながらは結構ずっと泣いてる。

あ、題材はフィギュアスケートです。男子。
淳ちゃんがかわいい。いい子。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 女性向けコミック
感想投稿日 : 2009年4月27日
読了日 : 2011年7月31日
本棚登録日 : 2009年4月27日

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