万能鑑定士Qの事件簿III (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年5月22日発売)
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3

読書録「万能鑑定士Qの事件簿3」3

著者 松岡圭祐
出版 角川文庫

p144より引用
“ プロデューサーがアーティストを育てる
といえば聞こえはいいが、実際にはスターに
なりそうな逸材をいち早く見つけ、囲いこん
で、人気がでてから作詞作曲による印税で儲
けることが目的だ。”

目次から抜粋引用
“ボイスチェンジャー
 同一人物
 分析結果
 石打ち刑
 百舌”

 多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
 波に乗りつつある商業施設の中でも、良い
立地でオリジナルブランドショップを経営す
る店主の元に、胡散臭い電話がかかってきた
…。

 上記の引用は、大物プロデューサーのとこ
ろでのオーティションを見た、雑誌記者・小
笠原の胸の内。
音楽業界では、歌手よりも曲を作る側のほう
が収入を得やすいようですね。大勢のアイド
ルグループ等を見ていると、あの人達自身は
あまりいい思いをしていないのかも知れない
なと感じます。
 登場する元売れっ子有名音楽プロデュー
サーの書かれ方を読んでいると、あまりにも
よく似た現実の人物がいて、その時代を知っ
ている世代の人には面白さが大きいのではな
いでしょうか。モデルとなったであろう人物
の作る曲が好きだった人は、少し寂しい思い
を持ってしまうかもしれませんが。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ま行
感想投稿日 : 2018年1月6日
読了日 : 2018年1月6日
本棚登録日 : 2018年1月6日

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