世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
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読書録「世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ」4

著者 下川裕治
出版 新潮社

p197より引用
“ 多くの人々がその状況を測りかねていた
という。しかしそのうちに、ルーブルで貯め
ていた口座が凍結され、やがて消えた。”

目次から抜粋引用
“サハリンから間宮海峡を渡る
 シベリアのおばさん車掌
 中央アジアの炎熱列車
 憂鬱なコーカサス
 ヨーロッパ特急”

 旅行作家である著者による、ユーラシア大
陸を鉄道を主に使った旅行記。
 ロシア極東からポルトガル西端まで、日本
にいては起こりにくい出来事に多数遭遇しな
がら旅されています。

 上記の引用は、中央アジアの国々の独立に
ついて書かれた部分の一文。
旧ソ連から急に独立を押し付けられたような
ものだったそうで、そんなことになったら、
大抵の人はどうしていいのか途方に暮れそう
です。お金は大切ですが、こんなことが絶対
に起こらないとも限らないので、そうなった
らどうするか普段から少しは考えておいても
いいかもしれませんね。
 旅行だ旅行だ楽しいな、といった雰囲気で
はなく、全体的に気だるい感じの文章で書か
れています。読んで、自分も行きたいと思う
のは、少数派かもしれません。
 命に関わるトラブルと、紙一重で合わずに
住んだことなども書かれていて、国の機関が
あまり近寄らない方がいい、としている国や
地域には、やはり近寄るべきではないのでは
ないでしょうか。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行
感想投稿日 : 2017年6月8日
読了日 : 2017年6月8日
本棚登録日 : 2017年6月8日

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