読書録「無理難題が多すぎる」3
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
p35より引用
“ 練習してみて分かった。自分の心が一番
思い通りにならない。思った通りだ。”
目次より抜粋引用
“妻になる!
なぜ衰えるのか
最初の一歩説
愚かなことをする自由
良心的な二枚舌”
家庭以外のあらゆるところから追い出され
てきた著者による、雑誌連載エッセイをまと
めた一冊。文庫オリジナル。
著者に対する妻の辛辣な言動から動物愛護
と中高年男性の扱いについてまで、ふざけた
文章の中に日々を楽しく過ごす要点が記され
ているように思われます。
上記の引用は、思い通りにならない世の中
について考えた項での一節。
自分の脳ミソの中も思ったように使いきれな
いのに、その他が思い通りになることもない
のでしょう。
人間の数で考えても、自分の影響は70億分の
1しかないのでしょうから。
著者は元々哲学教授だったと記憶していま
すが、これまでに記されたエッセイを読んで
みても、ほとんど気楽に読める楽しい作品で
す。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
た行
- 感想投稿日 : 2023年6月22日
- 読了日 : 2023年6月22日
- 本棚登録日 : 2023年6月22日
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