アメコミを語るとき、常に引き合いに出される有害コミックの追放
運動、そしてそれに対して業界が採った自主規制であるコミックス
コード。
この本はアメリカのコミックスの誕生から爛熟を迎える黄金時代、
そして有害コミック追放運動によって瀕死の状態になるまでを、
当時の多くの関係者の証言を元にまとめたものである。
その取材量には圧倒されるばかりで、当時のアメリカがどのような
空気に包まれていたのかということまで手に取るようにわかった
気になってしまう。決して簡単に読める本ではないのだが、
アメコミに興味がある人なら一度読んでおくことをおすすめする。
欲を言えばこの本に書かれている歴史のその後─いかにアメコミが
復活を遂げていったのか─までを読みたかった。訳者によるあとがき
も実に興味深かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アメコミ・海外コミック
- 感想投稿日 : 2013年4月8日
- 読了日 : 2013年4月8日
- 本棚登録日 : 2013年3月19日
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