
浄土真宗本願寺派の僧であり、宗教学者でもある釈徹宗と
思想家であり仏文研究者である内田樹による共同(掛け合い)
講義録。内容は現代における霊性=スピリチュアリティへの
アプローチ。現代の日本人がいかにして霊的なモノに向き
合えばいいかということの指針の一助となる本。政教分離
からくる教育現場や家庭教育における宗教教育の欠除は
いかんともしがたく、そのため現代の日本人の若者、いや、
私と同じような中年世代の人間までもが宗教や霊性という
モノに対して免疫がなさ過ぎる。それがオウム真理教の
ような惨劇を産むのであろう。スピリチュアルの毒気に
あてられて人生を失わないように、多少なりともこういう本
が世間で読まれることを期待したい。
- レビュー投稿日
- 2019年7月15日
- 読了日
- 2010年6月9日
- 本棚登録日
- 2019年7月15日
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