言葉の魂の哲学 (講談社選書メチエ)

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本棚登録 : 134
レビュー : 9
著者 :
izumowolさん 人文   読み終わった 

シリーズ世界の思想「論理哲学論考」でお世話になった古田
徹也による、「言葉」を考える哲学書。

同じ文字を書き続けていると突然その字が意味を失い、ただ
の図形に見えてしまう「ゲシュタルト崩壊」とそれを扱った
小説を入口に、ウィトゲンシュタインとカール・クラウスの
論を足がかりにして、言葉を使うとは、そして言葉を理解
するとはどういうことかを示し、最後には言葉を選ぶという
ことの責任と倫理に言及し、今現代の社会においても、いや
今このような現代社会だからこそ考えざるをえない重大な
問題をはらんでいるということまで辿り着く。どこかの国の
質問にまともに答えずのらりくらりとはぐらかし、言い換え
でごまかし通す総理と政権を思い起こさせ、ナチ誕生直前の
ドイツと同じ状況だと知るや慄然とせざるを得ない。実に
わかりやすく書かれており、哲学書なんか読んだことのない
人でも楽しく読めると思うので、ぜひ今現代の日本人、多く
の人に読んでいただきたい。

残念なのは、わかりやすすぎるといってもいいほどの内容で
読後に少し物足りなさを感じてしまうところかな。

レビュー投稿日
2020年3月26日
読了日
2020年3月25日
本棚登録日
2020年3月19日
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