少なくない断定的な物言いだったり、不必要な余計な文章
など、気になる点もあったが、言葉の本質は音声であり、
言葉とは世界を虚構するものであるという考え方だったり、
「いる・ある」や「れる・られる」についての考察、そして
歴史においては「語り」だけが真実であるとする見解など
全体として見ると、とても示唆に富む興味深い本だった。
日本で、そして日本語で「言葉」だったり「言語」だったり
について考えたことがある人にはぜひ読んでいただきたい。
タイトルは「日本語は哲学する言語である」であるが、内容
はどちらかというと「日本語について日本語によって哲学
する」という感じだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
人文
- 感想投稿日 : 2018年10月28日
- 読了日 : 2018年10月27日
- 本棚登録日 : 2018年10月11日
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