賢者の石 (創元推理文庫 641-1)

  • 東京創元社 (1971年6月10日発売)
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本棚登録 : 285
感想 : 23

読者を選ぶ作品だと思うし、これを単純に小説と呼んで
良いのかという問題はあるが、私は嫌いではない。劇的な
展開があるわけではないが、史実と虚構とをない交ぜにして
衒学的に進められる内容はとても興味深く、最終的に実に
壮大な人類史を展開してみせる一級のエンターテインメント
だと言っていいと思う。前から聞いていた通り、荒俣先生を
思わせる内容だったな。

しかし白状しておくと、読後に最初に思ったのは「この内容
ブライアン・ラムレイなら数ページで終えてとっとと戦いに
向かうな」だった(苦笑)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー・SF
感想投稿日 : 2018年8月16日
読了日 : 2018年8月15日
本棚登録日 : 2018年7月31日

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