輝く平原の物語 (ウィリアム・モリスコレクション)

  • 晶文社 (2000年6月1日発売)
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本棚登録 : 24
感想 : 4
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詩人でありデザイナーであり社会主義者であり、なおかつそれぞれ
の分野で大きな活躍をしたウィリアム・モリスは現代ファンタジー
の創始者でもある。モリス自身が再刊した唯一の書ということで
思い入れも深いのだろう。著者の代表作として読んでみた。

さすがに古い感じは否めないし、現代から見ると全体的に淡々と
している感じが強い。キャラクターの動向を追うだけで、内面の
葛藤などには深く踏み込まない文体は、「引っかかる部分」を
読者自身が見つけなければいけないこともあって相手を選ぶ本
なのかも知れない。

だが、ここに描かれた不死の国とそこで生きることを選択するか
どうかという問題はファンタジーのみならず人間にとっても大きな
テーマなのではないだろうか。できるならばすべての人が、共に
老いることを選びたくなる、そういう配偶者に出会えますように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー・SF
感想投稿日 : 2013年10月27日
読了日 : 2013年10月27日
本棚登録日 : 2013年10月16日

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