ヨーロッパ文明批判序説―植民地・共和国・オリエンタリズム

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  • 東京大学出版会
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 フランス文学者が文学や各種の著作物を引きながら、そこに顕われている植民地や国家、宗教に対するイデオロギー(世界観というか)を丁寧に読み解いている。
 「第1部島と植民地」「第2部言説としての共和国」「第3部キリスト教と文明の意識」の3部で構成されている。
 個人的には159頁のフランス国土の形(正六角形)と第三共和制のベストセラー「二人の子供のフランス巡歴(ツール)ー義務と祖国」を結びつけ「周遊(ツール)」という概念で自転車競技「ツール・ド・フランス」への熱狂を説明するところが好きだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年6月6日
読了日 : 2021年6月5日
本棚登録日 : 2021年6月6日

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