亡き祖父の骨董店の整理をする樹は、品から声が聞こえる。同じく生者ならざるものの声が聞こえる由利。料理上手の強面刑事の百目鬼。
3人とも違う形で、やさしい。
五つのオムニバスですべてに死者が出てくるが、ホラー感は薄く柔らかい物語。
五つ目の話の物に宿る思いが「花嵐」や「滝の近く」と喩えられて「想いのシャワー」を浴びる様子を思い浮かべるのは、涙を誘う。
悲しいことが根底にあるけど、少し心が暖かくなる話ばかり。読後は優しい気持ちになれた。
シリーズしないかな、、、。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年4月9日
- 読了日 : 2024年4月5日
- 本棚登録日 : 2024年3月30日
みんなの感想をみる