心残り繋ぎ屋 白羽骨董店に想いは累ねる (二見サラ文庫)

  • 二見書房 (2024年2月13日発売)
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4

亡き祖父の骨董店の整理をする樹は、品から声が聞こえる。同じく生者ならざるものの声が聞こえる由利。料理上手の強面刑事の百目鬼。
3人とも違う形で、やさしい。
五つのオムニバスですべてに死者が出てくるが、ホラー感は薄く柔らかい物語。
五つ目の話の物に宿る思いが「花嵐」や「滝の近く」と喩えられて「想いのシャワー」を浴びる様子を思い浮かべるのは、涙を誘う。
悲しいことが根底にあるけど、少し心が暖かくなる話ばかり。読後は優しい気持ちになれた。
シリーズしないかな、、、。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月9日
読了日 : 2024年4月5日
本棚登録日 : 2024年3月30日

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