【ネタバレあり】
船戸与一の短編をはじめて読みました。
以下各作品のレビューです・
「祖国よ友よ」
・外人部隊上官の悪事に怯むことなく、盟友の意思を受け継ぎ、それを果たしていく様がカッコよくもあり、ハードボイルド一直線という感じでよかったです。ただ、ストーリー的には若干物足りなさを覚えましたが。
「爆弾の街」
・こういう運命は辿りたくないという典型的な話でした。可もなく不可もなく。
「どしゃぶり行路」
・主人公目線でいうとちょっと出来すぎた話かと。こちらも可もなく不可もなく。
「北溟の宿」
・この話が一番おもしろかったです。決して弱みをみせることのない主人公のハードボイルド路線はカッコよかったですし、最期に見せる落ち着いた振る舞いもカッコよくもあり、儚さもありました。
これで船戸作品は3作品目ですが、どうやら、主人公の背負っている境遇、ヒーロー像はいつも似たもののようですね。まず、日本人であり、外国で反骨の精神で生き延びていく様が浮かび上がっています。
船戸与一作品:3冊目読破。
読書期間:2009.5.14~5.21
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
船戸与一
- 感想投稿日 : 2009年10月17日
- 読了日 : 2009年10月17日
- 本棚登録日 : 2009年10月17日
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