求婚する男 (角川文庫)

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女性心理でこう追いつめるのはレンデルのおての
ものだが、男性版でもまったく無理なくひきこま
れた。
しかし、イギリスの上流階級というよりたかが中流の上階級
の人間たちの本心、インパクトあった。
「「やはりお酒をいただこうかな?」あなたは
わたしたちの友人じゃないのよ、わかってるでしょ。あなたは
はるか昔に無理やりわが家に入り込んできた。それ以来、わた
したちはあなたを追い出すためずっと努力してきたの。
全然理解していないらしいけど、わたしたちのあいだには
あなたの場所はない、あたたはわたしたちとは違う
種類の人間なのよ。きわめて率直に言えば、あたなが
どんなにお金を稼いでも、わたしたちの階級には属せない
ってこと。基本的にあなたはいまだにアイルランドの
チンピラ、街のならず者のままなのよ。あなたが労働者階級
だっていったら労働者階級にとって侮辱になるわ。あなたは
ちがう。あなたはスラム出身のろくでなしよ、昔も今も」

「あたしは彼女のしたことがひどいといったのよ。彼女の
したことが。よこしまなことだわ、ガイ。善良な人間は
そういうことをしないものよ」

と語ったセレステが一番正常、共感できた。

上流階級の人間は、社会に義務があるとかいいながら、
吐き捨てるように本心をのぞかす下層階級にボランティア
しているレイチェルにも、ぞっとした。

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感想投稿日 : 2010年11月1日
本棚登録日 : 2010年11月1日

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