江戸も初期から中期に差し掛かろうというころ。世はまさに太平。幕府は戦から解放され、公家のみならず武家までもが文道にうつつを抜かす。将軍自ら若衆道に陥り、男色が恥じられることもない淫乱な時代。その申し子が芭蕉であったとは。句の良し悪しなんぞ評する知識を得ないが、「不易流行」やら「軽み」の思想にたどり着いた芭蕉の句であるからこそ、時が移れど褪せることなしと感じる。
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- 感想投稿日 : 2014年6月17日
- 読了日 : 2006年12月29日
- 本棚登録日 : 2014年6月17日
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